美容師を諦めた方へ

デビューしてない美容師は辞めないでほしい

逃げるが勝ちな美容業界。奴隷になるな。

目次

離職が多い美容業界

5年以内で60%が美容師を辞め、男性美容師に至っては30歳まで続ける人は8%のみ。

練習をしても終わりが無く、店としての目標も無い。

貴重な20代前半をただ搾取され潰される。

そんな美容師がひとりでも減りますように。

毎日終電まで練習。

カリキュラムが何もなく、先輩の気分で簡単に合否が出るテスト。

気付いたら電車で寝ながら涙を流していたこともあります。

勘違いしてほしくないのが愚痴ではないです笑

潰された美容師たちへ自分は間違ってないと気付いてもらうために。

病んでしまったあなたにもう一度美容師をやってみてほしい。

辛いことは多かったと思う。

でもカット出来るだけで人生は変わる。

1度でいいからカットしてほしい。

そんな思いで私の今までの美容師人生の心境の変化を書きます。

真面目すぎるあなたへ

カットだけ習得してまた始めればいいじゃないか!

アシスタントという名の奴隷

20歳で就職した下積み時代。

当時アシスタントは終電まで練習するのが当たり前で、就職して1週間後には終電生活になっていました。

正直練習はそんなにイヤではなかったし、専門時代の同級生は知っていることだが、元々上手くないので練習は苦ではなかった。

上手くなりたい。

そのためには休みもいらなかった。

アシスタント時代に何がしんどいかって

成長が止まること。

15年前の美容室はカリキュラムなんて皆無で、思考停止した先輩に、12カ月もただ真っ直ぐ切るだけの練習をひたすらにやらされる。

なんて店もザラ。

やる気のある先輩、上手い先輩ほど美容師を辞めていった。

そりゃそうだ。

他の仕事が出来るなら給料15万以下で砂漠から金を掘り当てる様な仕事はしない。

ただただ美容業界に不信感を持つようになった。

自分はこれをしていてもいいのかと。

意味があるのか。

稼げるのか。

23歳のメンタルを壊すのは簡単

23歳の時横浜で働いていた美容室での出来事。

当時13万、交通費自腹。

完全週休1日の私はウイルス性胃腸炎にかかった。インフル以外で初めて4日ほど休んだ。

少しだけ嬉しかった。久々の連休。また回復したら練習しよう。頑張ろう。

心配してるかな・・・

期待はすぐに裏切られる。

出勤した日の朝、先輩スタイリストに言われたひと言。

「お前なに休んでんだよ!」

この職場に自分はいらない。

そう感じた。

もう辞めようと決意した。

職場ではなく、美容師を。

見たくもない美容道具は奥にしまい部屋に籠った。

6か月。

当時はモンハンが楽しくて楽しくて仕方なかった。

実家なのでお金は困らなかった。

ただ刺激がない。部屋にいても自分は死んでいる様な気がした。

今日が何日かもわからない。時間なんか見ない。

目覚ましもかけると美容室を思い出すからかけれなかった。

辞めたら一生後悔する。

嫌な思い出。絶対に消えない悔しい思い。

練習した時間。専門学校を選んだ高校生の自分を恨んだ。

当時の自分が見たらなんて思うだろう。

ダサいだろうな。

もう少しだけやろう。モンハン飽きたし笑

25歳になってスタイリストになれなかったらハサミは捨てようと思った。

何社か働いて無駄に拘束される店は辞めた。

アシスタントは引くて数多で職場に困ることはなかった。

25歳になり焦る。

ヤバい。

ついに休みはゼロに

川崎の美容室。

初めて楽しかった美容師。

お客さんがいつも喜んでくれた。

久々のシャンプー指名。

楽しめって言われた。初めてこの人の為に頑張りたいって思った。

ただ

またそれも社長に壊される。

休みを全て潰されセミナーに強制参加。

拒否した自分に減給処分。

休みというより理不尽に屈することがイヤでイヤで仕方なかった。

もう未練は無かった。

やっぱり美容師は信用出来ない。

でも今までとは違うのは

美容師は辞めない!

カットが出来れば一人前になれる

店で習うのは諦めカットスクールに通った。

劇的に成長した。

1000人切るために休みを全て潰して1500円カットも行った。

楽しかった。

上手くなれた自分が楽しかった。

やっと美容師を名乗れる。

先輩や友達は未だにお金を払って来てくれる。

当時来てくれた先輩は札幌に越したから会えなくなったけど、カットが出来るようになったことを自分のように喜んでくれた。

カット出来るだけで周りの人の扱い変わる。

アシスタントだと

頑張ってね~

スタイリストは

すごいね!

若いほど指名される自分に自信が付く。

悩んでたアシスタント時代が噓のようだった。

これで辞めないで済むとホッとしたことも覚えている。

ただ、やっぱりアシスタントで潰される方が多いので

美容師辞める前にさっさとカットやるのを強くおススメします。

将来は自分で切り開く

20代後半になると独立したいと思った。

経営者になりたい。

5年努めた店から独立。

1年前に申告。

円満退社。

自分で決めるということ。

妻には申し訳ないが美容師13年からの解放は嬉しさしかなく、心配は全く無かった。

独立という選択

33歳で独室した。

思ってた「成功」には程遠い。

まだまだだなと感じたり、こんなにやってるのに!とイライラすることもある。

たまには病みます笑

でもお客さんが休ませてくれない。

これは

ほんとに自分を保つためにありがたいです。

手荒れはしたし、今もするし

なかなか成長出来ない弱い自分にイライラしたり

この選択が間違いなんじゃないかと思ったりするけど

歩みを止めたら後悔する自分の性格はわかってる。

正直、根性無しの20歳の自分がなぜ15年前に美容師を辞めなかったのかはわからない。

多分自分を否定することになるからだと思う。

自己肯定感が低い自分は一生満足しないかもしれない。

でも今までとは違うのは

「応援してくれる人がいる」ということ。

これは折れない心を作るには十分なパワーが生まれる。

これからも不器用な自分は不器用に生きていきます笑

自分は「自分で人生を選ぶ」ということがストレスがないとわかったし、生きている実感が涌く。

社畜で終わる人生は自分で終わらそう。

最後に

「潰された美容師へ」

別に休憩したっていいじゃないか。

今でも2時まで練習とかやってる店あるけど

正直アホかと。

店のルールだから。

こんな思考停止した先輩に教わっても上手くなれるのか謎です。

営業中やった方が成長早いよと。

教える側も楽だし、八つ当たりしなくなる。

電気代も無駄だしね。

とはいえ、とにかくカット。

カット。

カット。

カット。

最初は数。

異常なくらい切りまくれ。

これは業界の闇だけど

正直カットは店だけでは上手くならないよ。

残念ながら教えられる美容師がいないから。

教えられる美容師はお金取って教えてる。

その人たちに聞いて1日でも早くスタイリストになること。

それしか美容師を辞めない道はない。

店のため

ではなく

自分の将来のために

時間

お金

労力

フルで使って自己投資すること!

それでもわからなければ

接客・技術相談はLINEでやってます。

店で技術以外の強制があるなら退職をおススメします。

平穏な美容師人生を願って

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